【BEYOND八王子店】アルコール分解について知ろう！：科学的データをもとに解説

社会人になりお酒を飲む機会が増えていませんか？　ダイエットするならばお酒を飲んだとき、体内でどのようにアルコールが分解されるのか気になったことはありませんか？今回は、論文データをもとにアルコールの代謝プロセスや影響について詳しく解説します。

1. アルコールの代謝プロセス

アルコール（エタノール）は、主に肝臓で分解されます。その過程には主に以下の2つの酵素が関与しています。

✅ アルコール脱水素酵素（ADH）

• アルコールをアセトアルデヒドに分解する酵素。
• この過程でNADH（ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド還元型）が産生される。

✅ アセトアルデヒド脱水素酵素（ALDH）

• アセトアルデヒドを酢酸（アセテート）に変換。
• 酢酸は最終的に水と二酸化炭素に分解され、体外に排出。

✅ MEOS（ミクロソームエタノール酸化系）

• 大量のアルコール摂取時に働く補助的な経路。
• シトクロムP450 2E1（CYP2E1）によって分解されるが、活性酸素（ROS）を生成しやすい。

2. アルコール分解速度と個人差

アルコールの分解速度は個人によって異なります。その要因には以下のものが挙げられます。

✅ 遺伝的要因

• 日本人の約40%はALDH2遺伝子が弱い（低活性型または欠損型）とされ、アセトアルデヒドの分解が遅い（＝お酒に弱い）。

✅ 体重・性別

• 一般的に男性の方がアルコール分解が早い。
• 脂肪量が多いとアルコールが分解されにくい（脂肪組織には血流が少なく、アルコールが滞留しやすいため）。

✅ 摂取量と飲み方

• 一度に大量に飲むと肝臓の処理能力を超え、血中アルコール濃度が急上昇。
• 食事と一緒に飲むと、胃での吸収が遅くなるため、血中アルコール濃度の上昇が緩やかに。

3. アルコールの分解時間

アルコールの分解速度には個人差がありますが、一般的な目安としては以下のようになります。

• 体重60kgの成人男性：1時間あたり約7gのアルコールを分解。
• ビール500ml（アルコール5%）の分解時間：約2.5〜3時間。
• 日本酒1合（約14gのアルコール）の分解時間：約2時間。

※ アルコール1gあたりのカロリーは7kcalで、過剰摂取すると体脂肪の増加にもつながります。

4. アルコールの影響と対策

✅ 筋トレへの影響

• アルコール摂取後、最大48時間タンパク質合成が低下する（American Journal of Physiology, 1999）。
• 筋力低下や成長ホルモンの分泌抑制も報告されている。

✅ 二日酔いの対策

• 水分補給をしながら飲むことで、血中アルコール濃度の上昇を抑える。
• BCAA（分岐鎖アミノ酸）やビタミンB群を摂取すると、肝機能をサポート。
• 食事と一緒に飲むことで、胃での吸収を遅らせる。

まとめ

アルコールの分解は主に肝臓で行われ、個人の遺伝的要因や体質によって速度が異なります。特に筋トレをしている方は、アルコールが筋肉の成長を阻害する可能性があるため、適量の摂取を心がけましょう。

パーソナルジムBEYOND八王子店では、トレーニングだけでなく、食事やライフスタイルのアドバイスも提供しています。アルコールとの付き合い方を見直しながら、効率的に理想の体を目指しましょう！